Photoshopを使って簡単にノーマルマップ(法線マップ)を作る方法

こんにちは
先日、初めてノーマルマップ(法線マップ)というものを、Photoshop(フォトショップ)で作ってみました。
何か新しいことを覚えれるのは毎回すごい嬉しいので、忘れないうちに書いておきます。
今まではノーマルマップというと、2D(平面)のテクスチャを3D(立体的)に見せる技術という簡単な覚え方だったので、
もう少し理解を深めるために調べ直しました。
Photoshopでのノーマルマップの作り方と一緒に読んでもらえると嬉しいです。
初めてノーマルマップを3Dモデルに貼り付けたときはテンション上がりますよ! おぉっ!!! 立体的になってる!!!
ってなります。笑
ノーマルマップ(法線マップ)はゲーム制作の味方
例えばノーマルマップはこういったところによく使われています。
- ゲームに使われるキャラクターの服のシワ
- クリーチャーの皮膚のシワ
- 武器や装飾品の細部のデザイン
- 車のタイヤの溝
- ロボットなどのネジや装甲などの継ぎ目
- 石やレンガでできた壁
など
ポリゴン数を節約して、立体的に、そしてよりリアルに見せたい場所に使われています。
これらをすべてポリゴンで作っていたら、凹凸は表現できますが、ポリゴン数がとんでもなく多くなってしまい、ゲームの容量が大きくなりすぎてしまいます。
しかし、テクスチャにノーマルマップを使えば、光と法線の計算をして、擬似的に凹凸を表現することが出来ます。
PC、スマートフォン、PlayStaition、Xboxなどのハードには、どうしても性能の限界があるので、
その範囲の中で、できるだけ一つ一つの3Dモデルのポリゴン数を減らし、ゲームデータを軽くして、なおかつ見た目のクオリティーも高くしないといけません。
そのために、このノーマルマップが必要になります。
下の画像を見てもらえばわかる通り、ノーマルマップがあるほうがより立体的になってリアルに見えます。
法線とは?
ポリゴンには向きがあって、表と裏があります。そしてこの表向きの面から出ている線を法線(ほうせん)といいます。
これによってポリゴンの面が、表か裏のどっちをむいているかがわかります。
法線は、レンダリング時の計算などに使われるので、ポリゴンが裏向きだと正確な計算が出来ません。
Photoshopでのノーマルマップ(法線マップ)の作りかた
Photoshop CC 2015以降から、プラグインが無くてもノーマルマップを作れるようになりました。
まず、Photoshopでノーマルマップを作りたい画像を開きます。
次にメニューバーから、[フィルター] → [3D] → [法線マップを生成]の順番でクリックします。(僕のPhotoshopはドイツ語なんで日本語訳をつけてます。見づらかったらごめんなさい。)
すると法線マップの設定画面が表示されます。
ここの設定を調節することで、リアルタイムにノーマルマップを確認することができます。
左下の[オブジェクト]をクリックすると、[球]以外にも好きな表示方法でプレビューを見れるので、自分が一番見やすいものを選んでください。
次に、右側の設定ですが、
[ぼかし]を上げると、細かいディテールがだんだんと無くなっていきます。
[ディテールスケール]を上げると粗さが増します。
柔らかい表現にしたい場合は、[弱]と[中]の値を大きくし、[強]を小さくします。
硬めの表現にしたい場合は、逆に[弱]と[中]の値を小さくし、[強]を大きくします。
気に入った出来になったら、右下のOKをクリックしてPNGで保存します。
これで出来上がりです。
さっそくBlenderでノーマルマップを使ってみたい人は、下の記事も参考にして下さい。
Blender 2.8でオブジェクトにノーマルマップを適用する方法
今日もありがとうございました。